ユネスコ無形文化遺産登録「綾渡の夜念仏と盆踊」

 ユネスコ無形文化遺産代表一覧表へ登録申請されていた「風流踊」が、ラバト(モロッコ)で開催された第17回政府間委員会において、正式にユネスコ無形文化遺産として登録されることが決定しました。風流踊には、豊田市綾渡町で継承されてきた「綾渡の夜念仏と盆踊」(あやどのよねんぶつとぼんおどり)も含まれており、豊田市の文化財がユネスコ無形文化遺産に登録されるのは、初めてのことです。

 風流踊とは、華やかな、人目を惹く、という「風流(ふりゅう)」の精神を体現し、衣裳や持ちものに趣向をこらして、歌や笛・太鼓・鉦(かね)などの囃子に合わせて踊る民俗芸能です。祭礼や年中行事などの機会に行われ、各地域の風土や歴史に応じ、多種多彩に伝承されています。

 綾渡の夜念仏と盆踊は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。盆の夜に、地域の人びとが行列を作って歩きながら、所定の位置で立ち止まって鉦を打ち、念仏を唱和する夜念仏と、三味線や太鼓などの楽器を使わず「音頭とり」(おんどとり)が歌う曲に合わせて下駄の足拍子だけで手踊りを踊る盆踊です。


 
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